9月7日頃は、二十四節気のひとつ「白露(はくろ)」です。
夏の暑さが少しずつ和らぎ、朝晩には秋の気配を感じ始める頃。
昼間はまだ暑さが残っていても、朝の空気が少しひんやりしたり、草木に小さな露がついていたりと、季節が少しずつ秋へ向かっていることを感じられる時期です🍂
「白露」という名前も、この季節に見られる「露」からきています。
今回は、二十四節気の「白露」について、
- 白露とは何か
- なぜ「白露」と呼ばれるのか
- 白露の七十二候
- 白露の頃に見られる自然の変化
- 昔の人々は白露をどのように感じていたのか
- 東洋思想や易学から見る季節の変化
などを、わかりやすくご紹介します🌿
🍃 白露とは?
白露は、二十四節気のひとつです。
二十四節気とは、一年を太陽の動きをもとに24の節目に分け、それぞれの時期の季節の特徴を表したものです。
立春から始まり、
立春 → 雨水 → 啓蟄 → 春分 → 清明 → 穀雨
と春が進み、
立夏 → 小満 → 芒種 → 夏至 → 小暑 → 大暑
と夏へ。
その後、
立秋 → 処暑 → 白露 → 秋分 → 寒露 → 霜降
と秋が深まっていきます。
白露は、秋の3番目の節気にあたります🍂
夏の名残がまだ残っている一方で、朝晩には秋らしい涼しさが感じられる。
そんな夏から秋へ移り変わる途中の季節です。
💧 なぜ「白露」という名前なの?
「白露」と書いて「はくろ」と読みます。
白露の「露」は、草木などにつく水滴のことです。
夜の間に気温が下がると、空気中の水蒸気が冷やされて水滴となり、草や葉などに露がつきます。
朝の光に照らされた露は、白く輝いて見えることがあります✨
その様子から、
「白露」=白く輝く露
という名前がつけられました。
まだ昼間には暑さが残っているのに、朝には草木に露が降りている。
その姿からも、季節が夏から秋へと変化していることが感じられます。
🌿 白露の七十二候
白露をさらに細かく分けたものが「七十二候(しちじゅうにこう)」です。二十四節気や七十二候の仕組みについてはこちらでご紹介しています。
七十二候では、その時期に見られる自然現象や動植物の変化が、それぞれ短い言葉で表されています。
白露には、次の3つの候があります。
🌱 初候「草露白(くさのつゆしろし)」
白露の初候は、
「草露白(くさのつゆしろし)」
です。
草に降りた露が白く見える頃、という意味です。
朝、草むらを見てみると、小さな水滴が葉についていることがあります。
太陽の光を受けた露は、キラキラと輝き、まるで白い宝石のようにも見えます✨
「白露」という節気の名前そのものを感じさせる七十二候です。
暑さの中にも、少しずつ秋の気配が現れている。
そんな繊細な季節の変化を、「草露白」というたった四文字で表しています。
🐦 次候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」
次候は、
「鶺鴒鳴(せきれいなく)」
です。
鶺鴒(せきれい)が鳴き始める頃を表しています。
鶺鴒は、水辺などで見られる身近な鳥です。
尾を上下に動かしながら歩く姿が特徴的で、日本でも古くから親しまれてきました🐦
七十二候では、季節の変化を植物だけでなく、鳥や虫などの生き物の様子からも捉えています。
「鳥の鳴き声が変わった」
「いつも見かける鳥の姿が変わった」
そんな小さな変化も、季節を知る手がかりだったのでしょう。
🐦⬛ 末候「玄鳥去(つばめさる)」
白露の最後の候は、
「玄鳥去(つばめさる)」
です。
「玄鳥」は燕(つばめ)のこと。
春に日本へやってきた燕が、秋になって南へ帰っていく頃を表しています。
春には「玄鳥至(つばめきたる)」という七十二候があります。
そして秋には「玄鳥去」。
燕の訪れと旅立ちによって、季節の移り変わりを表現しているのです。
春にやってきた燕が、季節が変わると再び旅立っていく。
こうして見ると、七十二候は単なる暦ではなく、自然の営みそのものを記録したものだということが分かります🌾
🍂 白露の頃、自然はどう変化する?
白露の頃になると、少しずつ秋の気配が濃くなっていきます。
もちろん、地域によって気温や自然の変化には違いがあります。
まだまだ残暑が厳しい地域もありますが、夏の盛りとは少しずつ違った空気を感じられるようになります。
例えば、
🌿 朝晩の空気が涼しくなる
🌙 日が暮れるのが少し早くなる
🐦 鳥の声に変化が出てくる
🌾 草木の様子が少しずつ変わる
🍂 秋の虫の声が聞こえるようになる
など。
大きな変化ではありません。
だからこそ、昔の人々はこうした小さな変化をよく観察していたのでしょう。
🌙 白露と「露」の美しさ
日本では昔から、露は季節を感じさせるものとして親しまれてきました。
特に秋の露は、和歌や俳句などにも登場します。
露は朝になれば消えてしまう、とても儚いものです。
そのため、露には、
儚さ
移ろい
一瞬の美しさ
といったイメージも重ねられてきました。
草の葉に朝露がついていても、太陽が昇ればやがて消えてしまいます。
けれど、その短い時間だからこそ美しい。
こうした「移ろいの美」を感じ取るところにも、日本の季節感の特徴があります🍃
🌾 七十二候から見る昔の人々の暮らし
現代では、スマートフォンや天気予報などで、気温や天候を簡単に知ることができます。
しかし昔の人々は、今ほど正確な気象情報を持っていませんでした。
そのため、
「今日は風が変わった」
「朝露が増えてきた」
「虫の声が変わった」
「鳥が南へ帰っていった」
というように、自然そのものを観察して季節を感じていました。
七十二候には、そうした昔の人々の自然観察の積み重ねが表れています。
カレンダーの日付だけを見るのではなく、
自然の変化そのものを「暦」として見る。
それが七十二候の大きな魅力なのではないでしょうか😊
☯️ 白露と陰陽の季節の変化
ここから少し、東洋思想の視点でも白露を見てみましょう。
東洋では、自然界の変化を「陰」と「陽」の働きとして捉える考え方があります。
夏は太陽の光が強く、活動的な季節。
そして秋へ向かうにつれて、少しずつ涼しさが増し、夜の時間も長くなっていきます。
夏から秋へ。
秋から冬へ。
季節は突然切り替わるのではなく、少しずつ変化していきます。
このような陰と陽の増減を表す考え方のひとつが、陰陽消長です☯️
白露は、夏の名残を残しながらも、秋の気配がはっきりと感じられるようになる時期。
自然の変化を観察することで、陰陽の移り変わりも感じ取ることができます。
🔮 易学では「変化」を大切にする
易学では、物事を「今この瞬間の状態」だけで見るのではなく、そこに至る流れや、これからの変化を考えることを大切にします。
季節も同じです。
夏が終わった瞬間に秋になるわけではありません。
夏の中に、すでに秋へ向かう変化が始まっています。
そして秋の中には、やがて冬へ向かう変化が生まれています。
自然界は常に動いています🌿
白露の「露」も、一見すると小さな現象です。
けれど、その小さな露の変化から、季節が移り変わっていることを感じ取ることができます。
これは、自然の「兆し」を見るという意味でも、とても興味深いことです。
🍃 白露の頃に意識したいこと
白露は、夏の勢いから少しずつ秋へ向かう時期。
そんな季節だからこそ、普段より少しだけゆっくりと周囲を見てみるのもおすすめです。
朝、外に出たときの空気。
空の色。
虫の声。
草木についた露。
夕方の暗くなる時間。
ほんの少し意識を向けるだけでも、季節の変化を感じられるかもしれません🌙
また、夏の間に忙しく動いていた人は、少しずつ生活を整えることを意識してみるのもいいでしょう。
季節が変わるときには、衣替えをするように、暮らしや気持ちを整理する。
そんな時間も大切です。
🌿 白露は「小さな変化」に気づく季節
白露について調べてみると、
「露が降りる頃」
という、とてもシンプルな季節の説明にたどり着きます。
けれど、その背景には、
草木の変化。
鳥の声。
燕の旅立ち。
朝晩の気温。
日の長さ。
そして、人々の暮らし。
さまざまな自然の変化が重なっています。
七十二候の
草露白
鶺鴒鳴
玄鳥去
という三つの言葉も、白露という季節をより深く感じさせてくれます🍂
✨ まとめ|白露は秋の気配を感じる季節
白露は、9月7日頃に訪れる二十四節気のひとつです。
夏の暑さが少しずつ和らぎ、朝晩には秋の気配を感じるようになります。
「白露」という名前は、草木についた露が白く見える様子からきています。
そして白露には、
🌱 初候:草露白(くさのつゆしろし)
草に降りた露が白く見える頃
🐦 次候:鶺鴒鳴(せきれいなく)
鶺鴒が鳴き始める頃
🐦⬛ 末候:玄鳥去(つばめさる)
燕が南へ帰っていく頃
という3つの七十二候があります。
どれも、季節の変化を自然の姿から感じ取った美しい言葉です。
現代では、季節の変化を気温や天気予報の数字で知ることが多くなりました。
だからこそ白露の頃には、少しだけ立ち止まって、
「今日は風が涼しいな」
「虫の声が変わったな」
「朝の空気が秋らしくなったな」
と、実際の自然を感じてみるのもいいかもしれません🌿
季節は、ある日突然変わるものではありません。
小さな変化が積み重なり、気がつけば次の季節になっています。
白露は、そんな「小さな変化」に気づかせてくれる二十四節気なのかもしれません。 ☯️🍂
今年の白露は、身近な自然の中にある秋の兆しを探してみてはいかがでしょうか😊










