🌼 重陽の節句とは?由来・意味・菊との関係|2026年、陽が極まる日に

9月9日は、重陽(ちょうよう)の節句です。

「重陽の節句」と聞いて、どんな日を思い浮かべるでしょうか?

桃の節句なら雛人形、端午の節句なら鯉のぼり、七夕なら笹飾り。

それに比べると、重陽の節句は少し知られていないかもしれません。

けれど重陽の節句は、これらと同じく、古くから受け継がれてきた五節句のひとつです。

そして、この「9月9日」という日には、陰陽思想から見ると、とても象徴的な意味があります。

なぜ「重陽」と呼ばれるのか。

なぜ「菊の節句」と呼ばれるのか。

そして、なぜ2026年の重陽の節句は、陰陽五行の視点から見ると特別に感じられるのか。

今回は、重陽の節句について、その意味をゆっくり紐解いていきます🍂

☯️ 「重陽」という名前に込められた意味

まず、「重陽」という言葉から見てみましょう。

古代中国から伝わった陰陽思想では、数字にも「陰」と「陽」があると考えられていました。

奇数は陽。

偶数は陰。

その中でも「9」は、一桁の数字の中で最も大きな陽の数です。

つまり9は、「陽の極数」

その9が、

9月9日

と二つ重なります。

陽の数である9が重なる。

だから、

「重陽」

なのです。

一見すると、ただの数字の並びに見える「9月9日」。

けれど、その日に「陽が重なる」という意味を見出したところに、重陽の節句の面白さがあります。

🌼 重陽の節句は「菊の節句」

重陽の節句には、もうひとつの名前があります。

それが、

「菊の節句」です🌼

なぜ、菊なのでしょうか。

菊は古くから、長寿や生命力と結びつけられてきた花です。

中国では菊を長寿の象徴として見る文化があり、それが日本にも伝わりました。

日本では平安時代になると、宮中で重陽の節句が行われ、菊を観賞したり、菊の花を浮かべた酒を楽しんだりする風習が生まれます。

これが、現在まで続く「菊の節句」という呼び名につながっています。

秋に咲く菊は、華やかでありながら、どこか凛とした美しさがあります。

その姿もまた、重陽という節句にふさわしいものだったのかもしれません🍁

🍶 重陽の節句には何をする?

では、重陽の節句には何をするのでしょうか。

昔から代表的な風習として知られているのが、菊酒です。

菊の花を酒に浮かべ、菊の香りを楽しみながら、長寿や無病息災を願いました。

また、菊に綿をかぶせて夜露を含ませ、その綿で身体を拭う「菊の被綿(きせわた)」という風習もあります。

さらに、重陽の節句は秋の収穫時期とも重なることから、栗を使った料理や栗ご飯をいただく風習も知られています🌰

現代では、昔と同じような行事をする家庭は少なくなりました。

だからこそ、難しく考えず、

🌼 菊を飾る
🌰 栗をいただく
🍂 秋の訪れを感じる
🙏 健康や長寿を願う

そんなふうに、暮らしの中で重陽を感じてみるのも素敵だと思います。

🎎 重陽の節句は五節句の最後

重陽の節句は、五節句の最後にあたります。

五節句とは、

1月7日 人日の節句
3月3日 上巳の節句
5月5日 端午の節句
7月7日 七夕
9月9日 重陽の節句

の五つです。

一年の節目に、その季節に合った植物や食べ物を取り入れ、邪気を払い、健やかに過ごせるよう願う。

そこには、自然とともに暮らしてきた昔の人々の知恵があります。

そして五節句の最後にあるのが、9月9日の重陽。

「陽の極数」である9が重なる日です。

ここに、重陽という節句の大きな特徴があります。

🔥 2026年の重陽の節句が特別な理由

ここからは、2026年の重陽の節句について見てみましょう。

2026年は、干支でいうと丙午(ひのえうま)

丙は「陽の火」。

午も五行では火と深く関係するものです。

そして、9月9日の重陽の節句を迎える月は、丁酉(ひのととり)

丁は「陰の火」です。

つまり今年は、

丙午の年に、丁酉の月を迎え、その中で重陽の日を迎える。

という巡りになります。

重陽そのものが「陽が重なる日」。

そこに今年は、丙と丁という「火」の干が重なるという象徴があります🔥

陰陽五行の世界では、火には「明るさ」「熱」「上昇」「活動」「勢い」などのイメージがあります。

だから2026年の重陽を陰陽五行の視点から見ると、

「陽」と「火」の象徴が、強く意識される重陽

と捉えることができます。

もちろん、これは陰陽五行という伝統的な世界観から見たものです。

けれど、9月9日という「陽が重なる日」と、丙午の年、丁の月という巡りが重なることを考えると、今年の重陽を特別な節目として感じるのも面白いのではないでしょうか。

☯️ 陽が極まるとき

「陽が強い」という言葉だけを見ると、ひたすら良い方向へ進んでいくようにも感じます。

けれど、陰陽はそんな単純なものではありません。

陽があれば陰があり、

動があれば静がある。

明るさがあれば、暗さがある。

そして、どちらか一方だけが永遠に続くことはありません。

太陽が昇り、やがて沈むように。

夏が盛りを迎え、秋へ向かうように。

自然は、絶えず巡っています🌿

だからこそ「陽の極数」である9が重なる重陽の日は、陽の強さだけを見るのではなく、その先にある変化にも目を向けたくなります。

陽が極まり、その臨界点を越えると、やがて静かに陰へと転じていくのかもしれません。

極まるということは、そこで終わることではない。

次の流れへ移っていく境目でもあるのです。

🍂 重陽の節句は、季節の境目でもある

9月9日を過ぎると、季節は少しずつ秋を深めていきます。

まだ暑さの残る時期ではありますが、日暮れは少しずつ早くなり、虫の声にも秋を感じるようになります。

夏の盛りから、秋へ。

陽の気が盛んな時期から、少しずつ陰の気が深まる時期へ。

重陽の節句は、そんな季節の変化を感じる時期にあります。

だからこそ、重陽の日には「何かを始める」ことだけではなく、

これまで何を積み重ねてきたのか。

これから何を残していきたいのか。

そんなことを静かに振り返ってみるのもよいのかもしれません。

🌼 2026年の重陽をどう過ごす?

今年の重陽の節句は、菊の花を一輪飾ってみるのもおすすめです🌼

菊を眺めながら、秋の気配を感じる。

栗など、秋の味覚をいただく🌰

健康で過ごせていることに感謝する🙏

そして、ここまで勢いよく進んできたものを一度振り返る。

「もっと頑張らなければ」と自分を追い立てるのではなく、

今の自分にとって、もう十分に極まったものはないだろうか。

そんな視点で、自分自身を見つめてみる。

重陽の節句を、そんな一日にしてみてもよいのではないでしょうか。

🌼 まとめ|9月9日、重陽の節句に感じるもの

重陽の節句は、9月9日に行われる五節句のひとつです。

奇数を陽、偶数を陰とする陰陽思想において、「9」は一桁で最大の陽の数。

その9が二つ重なることから、「重陽」と呼ばれています。

また、菊を用いて長寿や無病息災を願うことから、「菊の節句」とも呼ばれてきました🌼

そして2026年は丙午の年。

9月は丁酉の月。

「陽が重なる」重陽に、五行の「火」を象徴する丙と丁が現れる、印象的な巡りです🔥

だからこそ今年の重陽は、

陽が極まるとはどういうことなのか。

そして、

その先には何が待っているのか。

そんなことを考えてみる機会にしてもよいのかもしれません。

陽と陰。

動と静。

盛りと衰え。

終わりと始まり。

一見すると反対に見えるものも、陰陽の世界では切り離されたものではなく、ひとつの循環の中にあります☯️

9月9日。

菊の花を眺めながら、今年の重陽を静かに味わってみてはいかがでしょうか🌼🍂

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